unforgettable days



「お前は、どうなんだよ?そんなの望んで


ないだろ?」




俺は、反対に尋ねた。




”おち”は、”うん”とうなづいた。




「お前な~。お前が望んでないこと、俺が、



望むわけないだろ。



第一、俺、そんな趣味ないし」





”おち”の顔が、パッと明るくなったようだ


った。





周囲の期待と希望に応える為に生きてきた



”おち”は、自分の希望を聞かれた事が、



よほど嬉しかったらしい。





そして、初めてできた友達に戸惑っている



様子の”おち”に優しく言った。




「それに、何か見返りがいる友達なんか、



本物の友達じゃないだろ?



今だって十分、宿題教えてもらってるし・・



な」



< 62 / 85 >

この作品をシェア

pagetop