AKANE
 その傾いた身体が岩に打ち付けられることのないように、予め構えていた腕の中にクリストフは朱音を受け止めた。
「さて、あなたの望み通り、自分探しのワンピースを手に入れることができたようですね・・・。はたして、最終的にあなたはどんな答えを見つけるんでしょうか・・・」
 クリストフは寝息を立てる腕の中の朱音の額に小さく口付けを落とした。


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