AKANE
「おれは新国王クロウと会いました。彼はまだ少年の域を出ない幼い王です。しかし、ルシファー王を生き移したかの容貌で、恐ろしく美しい王でした。おそらくは、父同様強大な魔力を内に秘めているのでしょう・・・」
フェルデンは直後、玉座の前で床に頭をついた。
「そちは一体何をしておるのだ・・・!?」
突然のフェルデンの行為に驚き、ヴィクトル王は思わず玉座から立ち上がった。
「陛下・・・、この戦、全てはこのおれに責任があるのです。取り返しがつかないことは分かっています。ですから、おれに適切な処分を・・・!」
長い旅を終え戻ってきたばかりの弟が、自らの前に平伏すという、予想だにしない行動を起こしたことで、ヴィクトル王は驚き戸惑った。ユリウスもじっと下を向いたまま跪(ひざまず)いていたが、このときばかりは咄嗟に顔を上げてしまった。
「どういうことだ、フェルデン・・・?」
静かなヴィクトル王の声に、フェルデンは落ち着いた口調で返した。
「おれは、アカネの亡骸を見た後、悲しみの余り我を失いました。そのせいで、おれは取り返しのつかないことをしてしまった・・・」
フェルデンが何を話そうとしているのかに気付いた瞬間、ユリウスは叫び出していた。
「殿下、いけません!!」
ユリウスの声が聞こえていなかった訳ではないが、フェルデンは罪の意識から兄であるこの男に黙っていることなど出来なかったのだ。
「おれは、クロウ王の首を絞め、殺害しようとしたのです・・・」
「違います、あれは事故なんです! 陛下!」
ヴィクトル王は目を見開き、フェルデンを呆然と見下ろしていた。懸命なユリウスの言葉にも関わらず、フェルデンは首を横に振った。
フェルデンは直後、玉座の前で床に頭をついた。
「そちは一体何をしておるのだ・・・!?」
突然のフェルデンの行為に驚き、ヴィクトル王は思わず玉座から立ち上がった。
「陛下・・・、この戦、全てはこのおれに責任があるのです。取り返しがつかないことは分かっています。ですから、おれに適切な処分を・・・!」
長い旅を終え戻ってきたばかりの弟が、自らの前に平伏すという、予想だにしない行動を起こしたことで、ヴィクトル王は驚き戸惑った。ユリウスもじっと下を向いたまま跪(ひざまず)いていたが、このときばかりは咄嗟に顔を上げてしまった。
「どういうことだ、フェルデン・・・?」
静かなヴィクトル王の声に、フェルデンは落ち着いた口調で返した。
「おれは、アカネの亡骸を見た後、悲しみの余り我を失いました。そのせいで、おれは取り返しのつかないことをしてしまった・・・」
フェルデンが何を話そうとしているのかに気付いた瞬間、ユリウスは叫び出していた。
「殿下、いけません!!」
ユリウスの声が聞こえていなかった訳ではないが、フェルデンは罪の意識から兄であるこの男に黙っていることなど出来なかったのだ。
「おれは、クロウ王の首を絞め、殺害しようとしたのです・・・」
「違います、あれは事故なんです! 陛下!」
ヴィクトル王は目を見開き、フェルデンを呆然と見下ろしていた。懸命なユリウスの言葉にも関わらず、フェルデンは首を横に振った。