AKANE
 きっとフェルデンは朱音の存在に気付くことはないだろう。けれど、朱音はそれでも構わなかった。
(たとえ気付いて貰えなくても、憎まれたままでも構わない。ただ、消えてしまう最後の瞬間まで、フェルデン、貴方の傍で貴方の助けになりたい・・・!) 
 残された僅かな時間を彼の為に、と朱音は強く心に決めたのであった。




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