捕まえて
【天使said】
怒ってない・・・だって。
よかったぁ。ほっとした。安心した。けど・・・。
周りの視線が怖い・・・。
でも、そんな視線よりも気なちゃったのは・・・私の前に現れた王子様?
どーしよう。至近距離です!王子様!?
王子様は、私がどれだけドキドキしているか分かって・・・るわけないよね。
どーしよ、どーしよ、この状況・・・。
・・・王子様が私の目の前に立って、そっと私に手を差し出している。
どーしよ、この手に私の手を重ねてイイのかな?
「ん?」
王子様が私に向かって疑問の声を出した・・・。
っどーしよ!手・・・手を重ね・・・る?
いいのかな・・・周りが、周りが。
━ザワザワザワザワザワ・・・・・・・・・。
「何・・・あの子、けっこうかわいくね?」「あ!それ、オレも思った!」「オレもオレも!」「確かに・・・かわいいよね」「ホントだ!マシュマロみたいでかわいい!」「なんか藍奇様と絵になってる…」「羨ましい!!!」「お似合いぢゃんかよ!」
・・・・・・へ?
「あ、あのっ・・・。えと、わ、私・・・」
ホント私って人前でしゃべれない!
呆れてるよね・・・。はぁ。
自分でも何が言いたいのか、わかんないよ・・・。
「フフ・・・大丈夫?さ、手使って」
「あ、はいっ。」
わっ!とっさに手握っちゃったよ。
王子様・・・笑った。
本物の王子様みたい・・・かっこいい。
私、まさか夢の中にいるのかな?
「あの、先生この子けがしてるんで、保健室に連れて行ってあげていいですか?」
「え?あ、はい??」
「でわ」
「え?ちょ…ええええ!今日はっ・・・・・・」
ぽかーん・・・。すごい。初対面の人とこんなに話せるなんて。しかも先生に・・・。
っは。夢なんかぢゃない。現実だ。
今の、会話中も私と王子様の手はつながったまま・・・。
緊張してきた・・・イヤしたままんだ。
「さ、行こ」
「あ、はいっ!」