【短編】裏山の大木

「でか…」


思わず呟いてしまうほどに、その大木は大きかった。並の大木じゃない大きさで、とても威圧感があった。



しかし、俊は怯んでいなかった。手に持ったキリで、大木に穴を開け始めた。



…2人の目的。それは、大木に穴を開け、自分達が無事に帰ってくる事によって、噂を不確かなものとする事だった。




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