〇●ポーカーフェイス●〇
その日に死んだのは夏華だけじゃない
私も死んだ
私も表情も、感情もすべて捨てて
死んだ
夏華のお葬式
出席できたのは学校で私だけだった
火葬場の煙を見上げた時
とても虚しい気持ちになった
ヒトは
こんなにも一瞬で
煙になってしまうんだ
私が空を見上げていると私に歩み寄る女性
夏華の母親だ
母親は私をまっすぐ見た
「夏華が飛び降りる前日、私あの子に酷いこと行ってしまいました。
あんたがいなかったら店を閉めることなんてなかった
借金をすることもなかった
あんたなんかいなくなればいい。
って…
そしたらあの子泣きながら言ったの
私はお母さんにも必要とされていないの⁇
お母さんにもいなくなれって思われていたの?って」
そう涙を目に貯めながら話す母親
私は首を横に降った
「あなたのせいじゃありません…私のせいです…」
ただそれだけしか言えなかった