〇●ポーカーフェイス●〇

その日に死んだのは夏華だけじゃない





私も死んだ






私も表情も、感情もすべて捨てて
死んだ





夏華のお葬式
出席できたのは学校で私だけだった





火葬場の煙を見上げた時





とても虚しい気持ちになった





ヒトは
こんなにも一瞬で
煙になってしまうんだ




私が空を見上げていると私に歩み寄る女性




夏華の母親だ





母親は私をまっすぐ見た





「夏華が飛び降りる前日、私あの子に酷いこと行ってしまいました。



あんたがいなかったら店を閉めることなんてなかった



借金をすることもなかった




あんたなんかいなくなればいい。
って…





そしたらあの子泣きながら言ったの




私はお母さんにも必要とされていないの⁇




お母さんにもいなくなれって思われていたの?って」




そう涙を目に貯めながら話す母親




私は首を横に降った




「あなたのせいじゃありません…私のせいです…」




ただそれだけしか言えなかった





< 356 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop