光をもとめて

話かけてくるのがウザくて、あたしは目も合わせずに立ち上がり、歩き始めようとした、


「待てよ」男はそう言ってあたしの腕を掴んできた。


「っんだよテメェ!!」


あたしはイラつき混じりの怒鳴り声を出して、思い切り男の手を振り払った。


「無視すっからだろ」


平然とした口調で言った男に、あたしは怠い態度でため息をついて、男を上目で睨みつけた。



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