光をもとめて
何なんだよコイツ…っ!あたしのことからかってんの!?
「もう遅いから帰れって言ってんだ。意味くらいわかんだろ」
男の言葉にイラッときたあたしは、
「何でそんなことアンタに言われなきゃなんねーんだよ!?
マジうぜぇんだけど!!」
怒鳴り声をあげて男を睨みつけるけど、男は怯むこともなく口角を上げて微笑んだ。
「気ぃつけて帰んな」
柔らかな声でそう言われると同時に頭を軽く、ぽんぽんと叩かれた。