heart to heart2 キセキのつづき
【2】二人の生活

再スタート

「いいか?絶対、絶対に、無理だけはすんなよ?それだけ約束」

「律ってば、心配性なんだからぁ」

「そりゃ心配するよ…」


待ち望んだ退院。

また始まった律との生活。

そして、

吉岡先生の提案で、病院ボランティアをすることになった。

まだ危なっかしい私を、できるだけ近くで見ていたいからってことだと思う。

朝、家を出る律に手を振って、数時間後には私も追いかけるように病院へ。


「おはようございますー」


入院してたときと、退院した今とでは、同じ病院の景色も違って見える。

晴れ晴れした気持ち。

ボランティアといえど、私にとっては立派な仕事。

迷ってる患者さんを案内したり、小児病棟で絵本を読んだり、いろいろ。

そんな些細な仕事が楽しい。
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