マザーレスチルドレン
この攻撃に対し軍の一部が反乱を開始した。


軍隊の幹部によるクーデター勃発、


そして強大な反体制組織が生まれた。


革命戦争の始まりだった。


戦いは日を追うごとに激しさを増していった。


そしてテロリズムも横行した。


狂ったテロリスト集団が混乱に乗じ国内の主要原子力発電所を


同時多発的に爆破したのだ。


原発依存度の高かった大都市への送電は瞬時にストップし


この国は暗闇に包まれた。


そして最悪なことに数基の原子炉が制御不能に陥り


炉心が融解爆発した。


この事で原子炉内の放射性物質が大気中に大量に放出された。


当初、政府は住民のパニックや機密漏洩を恐れ、放射能漏れの事実を公表しなかった。


また、付近住民の避難措置なども取られなかったため、


多くの人々が甚大な量の放射線をまともに浴びることになった。


高濃度の放射性物質で汚染された土地は居住が不可能になり、


数百万人が移住を余儀なくされた。


首都を含め主要都市は壊滅状態となった。
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