マザーレスチルドレン
「いいわけないだろ」


「じゃあ、どうするんですか?」


「さあな」


「号外を出しましょう! そして警告を促せば、


被害を未然に防ぐことが出来るかもしれません、


今からネオシティ全部の印刷所を当たってきます」


「無理だ」


「どうして?」ヒトミが不満げにいう。


「今時、紙の印刷物を大量に擦れる輪転機をもった印刷屋


なんて存在しない、それに、もしあっても当局から抹消された


記事を印刷しようなんて気骨のある印刷屋がいると思うか?」


「……」


「とにかく今からネオシティ二十一区全部の小中学校に


連絡をとってみる、そして学校側から保護者に警告を


呼びかけてもらおう」


「わかりました」
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