華と…
わたしは、持ってきた盆を畳の上に置き、雄一のご両親の隣に両手をついて座った。
「お父様、お母様。
ごめんなさい。
ご心配かけたこと、謝ります。
でも、わかって欲しいんです。わたしがどれだけ本気かってこと。
確かに無鉄砲に家を飛び出したのはいけないことでした。
もっときちんと話し合うべきでした。
それが許されるのなら、今が良い機会だと思うの。
わたしは雄一さんと一緒になりたいと思っています。
無闇に反対されても、わたしだって納得いかないし、一方的な命令に従う訳にはいきません。
だから、きちんと、お父様とお母様の本当の気持ちを話して欲しい」
やっとのことでそこまで気持ちをまとめた。