武闘派
「そこである生徒に髪を切られてだな…」

そう言って、先生は私の髪を見た。

「田代は成績も良いし、生活態度だって問題はない。先生の目から見れば、誰とでも上手く付き合っていると思えるんだが…」

先生は私が苛められてると思っているのかな。

「何か悩みがあるなら、先生相談に乗るぞ。」

あぁ先生って本当に生徒のこと思っているんだなぁ、なんて暢気に思ってしまった。

「大丈夫です。ちょっと気に障ることをしてしまったみたいなので。」

今回はやっちゃんという、ある意味先生よりも大ダメージを与えられる人がその場にいたわけだし、きっと大丈夫。

先生に一礼をして職員室を出て、家に帰った。
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