井上真緒編
はるな「ねえ、あれ、真緒の婚約者じゃない」
エリ「ええ、どれ」
はるな「ほら、あの人」
エリ「ああ、ほんとうだ」
はるな「ねえ、真緒、女と一緒だよ」
真緒もそれを見たら、隣にいるのはチリ子だった。
はるな「ねえ」
真緒「なによ」
はるな「ほら、あんたの婚約者だよ」
真緒「だからなによ」
はるな「どうすんの」
真緒「知らないわよ」
真緒はもうこの場にすらいたくなかったろう。
はるな「ああいっちゃう」
エリ「ほっときなよ」
はるな「なにいってるのよ。私たちも行こうよ」
真緒「いいよ。あんたはまだ、ストーカーの癖が抜けてないの」
はるな「なによ。あなたの問題でしょ」
真緒「だから、そこまでする必要ないっていってるんじゃない」
はるな「あんたは、甘いわね。それじゃ駄目なのよ」
そういって、はるなは無理矢理真緒を、引っぱり出した。エリもついていった。それでも、適当に2千円だけ、テーブルには置いていった。通りにでると、2人はタクシーを待っているようだった。それほど人が多くなかったので、目立たないように物陰に隠れたが、その時突然2人は、キスをしたのだ。それほど激しくはなかったが、どうどうとやっていた。


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