いつかふたりで。この空を。
前日までにいっぱいないていたから

不思議と涙が出なかった。

お別れの駅について、このまま笑ってお別れできるかななんて思いながら
はなしていた。

ふと携帯をみるとあと十分。。
少し切なくなったけれど、まだ大丈夫だった。
どんな風に思っても時間はすぎる。


カンカンカン、、、、。



不意になり出す遮断機の音、、


やばい、、
少し泣きそう。



泣きそうになりながら君を抱きしめそっとキスをする

やっぱり止めることなんて無理だった。

一気に溢れてくる涙。

電車が駅に着く、、

精一杯涙をこらえ電車に乗り込む。
振り返り君をみる。
二人はとうとうはなれた。
ドアが閉まりそれを隔てて君を見る。

いってくるね。だいすきだよ。
涙をこらえながらそう思った。


ゆっくり遠のく君の姿。
だいすきな君がいない街に向かって動く電車。

ぼくの気持ちなんて他の乗客には全くの無関係で
とても心細くなった。
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