不似合いカップル!?
「あぁー、もうわぁったよ! 他のヤツがお前のメイド服着てる姿見てホレんじゃねぇかと心配なんだよ!/////」
「!?」

 海翔…そんな事思ってくれてたんだ…。私バカみたいじゃん。海翔がそんなにも私の事を想ってくれてるのに…。

 ギュッ。私は海翔に抱き付いた。普段そんな事しない私だから海翔は少し戸惑ってる。

「ありがと、海翔!」
「お、おう…」
「大丈夫、私、海翔しか見えないから!」
「/////」
「海翔も絶対来てね!」
「行くに決まってるだろーが」
「うん♪」
「ところで奈緒は俺達のクラスの出し物知ってんのか?」
「ううん」
「教えてやるよ、ホスト倶楽部」

 ホスト倶楽部ー!?
 海翔がホスト=女の子に囲まれる=誘惑=奪われる…。

「いやぁー、絶対だめぇ!!!」
「大声出すなよ」
「だって、だって」
「大丈夫だ、俺もお前しか見えねぇよ」
「…」
「固まるなよ、言ってる俺が恥ずかしいじゃねぇか/////」

 海翔は顔を真っ赤にして頭をかいてる。

「海翔…」
「…んだよ」
「大好き」
「!? お前熱でもあるのか!」
「ないよ」
「じゃあどうしたんだ!」
「ただ言ってみたくて」

 海翔といると素直になれる。だから『好き』って素直に言える。

「…奈緒良く聞けよ」
「うん?」
「俺の方がお前が想ってくれてるより好きだ…/////」
「/////」
「/////」
「海翔ー!」
「んだよ!?/////」
「何でもなーい」
「何か機嫌がいいな」
「海翔のせい」
「俺かよ!」
「ハハ、嘘だよ」

 私達は暫く2人で音楽室にいた。
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