絶対カレシ
別れ



 「なぁ、夏目」

 「ん?何恐い顔して」

 「俺と居て楽しい?」

 「なぁに いきなり、うーん…つまんない。」

 「…そっか。」

 「冗談だよ!楽しいよ 來樹大好きだし」

 「…俺も大好きだよ。」

 そう、あたしの彼氏は 木城 來樹。

 だーいすきな彼氏。

 「将来結婚するって約束だもんね!」

 「そうだな…守んなきゃいけねぇよな…」

 「…なにそれ、嫌ならいいよ。」

 「嫌なんていってねぇだろ!」

 「怒んなくてもいいじゃん…。恐いよ…」

 「ごめん、でも…俺自信ないよ。」

 まただ…また離れて行っちゃう…。

 だいたい分かるよね…いつも、いつも。

 「何で…自信なくても大丈夫だよ!あたしが來樹を支えるから。」

 「無理だよ…。」

 「何で!大丈夫だよ。だって、約束したじゃん。」

 「所詮約束なんて…目に見えない形だけのじゃん。」

 所詮約束なんて目に見えない形だけ…。

 「そんな…事」

 「わりぃ、もう俺帰るわ。送ってかなくても大丈夫だよな?」

 「うん…。」

 「じゃーな。明日な」

 また、喧嘩みたいになっちゃった…。

 最近喧嘩ばっかりだな。

 今日も、一緒に帰れなかった。

 覚えてる?

 今日は、1ヶ月記念だよ…。

 あたし達の、大切な日。

 今日は雨だった。

 あたしは今日も一人で帰った。

 明日絶対謝って、ちゃんとお祝いしよう!

 明日來樹空いてるかな…。

 明日は土曜日。

 仲直りのデートがしたい。

 





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