愛と銃と。


そんな訳で今に至る。

これで全部だ。

隠すことなんてないからな。









「…」

風が、吹く。

そんなことが、あったなんて。


あんなことで意地張ってた自分が
小さく見えて恥ずかしい。

もっと早く聞いておけばよかった。


「立って」


あたしはそう言うと
自分もベンチから立ち上がった。


「おお」


陽翔も躊躇いながら立ち上がる。

そしてあたしはぽんっと
陽翔の背中を押してやる。


前によろめく陽翔。


「あたしの方見ないで。振り返んないで。進んで!!」


陽翔は正直に話してくれた。


「咲さんのところにさっさとお見舞い行く。わかった?」

「え?」


陽翔はあたしに
背を向けたまま話す。


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