宿り木
あっけない
「これで良かったやんな」そう自分に言い聞かす。
こうなる事は分かっていた。
いや…違う。
これで良いと自分に言い聞かせてただけだ。
無意識の内に自分が目を
背けていた気持ち。
向き合う事が出来ずに
逃げ続けていた気持ち。
「わかってたつもりやけどやっぱ結構くるなぁ」
一人歩きながら呟いてみる。

これも嘘、本当は叫びたい、泣きたい、引き返したい、時間よ止まれ!戻れ!!と中二病みたいな事でも試してみたい。
しかし、長年かけて世を渡り歩くために枠に自分を押し込み、他人から白い目で見られないようにしてきた無難な生き方

それは40代を越えながら若作りしようとする女性の厚化粧のように分厚くなり自分でも原形が分からなくなっている。

そんな現実に気付かされ
尚更、悲しくなってくる。
『その日は最高にして劣悪最低……そんな最愛の人と俺は別れた。』
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