秘め事
「帰ってきたなら電気くらい点けなさいよ。ビックリするじゃない」



体が勝手に動くってこういうことなんだと思った。


俺は気付けば愛莉を抱きしめていた。



「れ、蓮!?」

『朝は…ごめん……』

「私もごめん…勝手な事しすぎたよね」

『んなことねぇよ。助かった』

「ね、ねぇ…体離してくれなきゃ動けない」

『…もう少しだけ』



緊張しているのか、体を強張らせている愛莉が愛しくて堪らなかった。


俺は愛莉の温もりを確かめるように抱きしめた。


この温もりを自分のものだけにしたいと、心の底から思った。


俺はもう後戻りできないくらい愛莉にはまってる。


愛莉がほしい。





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