追いかけっこ(仮)
教室に戻ると、
女子の異様な空気。
……うぜー。
俺は席について、ため息をついた。
あ、そうだ。
「華恋。」
『呼び捨て?!!!』
「あ、悪い。」
「いや……、何?」
俺は放課後華恋と鴿芭邸に向かう約束をして、再び席に戻った。
その直後、
バタンッ!
何かが落ちた鈍い音がした。
「キャーッ!華恋?!」
声の方を向くと、
床に倒れている華恋。
俺は華恋をかついで、
急いで保健室へ向かった。