追いかけっこ(仮)


「いやー、困りましたよ。
風音さんは貴女がいないと部屋に入れてくれないんでね。」

「そうですか。」


私は淡々と答える。


「……着いてきてください。」


私は龍樹と鬼ボスを引き連れて、
風音の部屋へと向かった。


「室内ではお静かに願います。」

「……無理すんなよ。」


龍樹は私の頭をポンポンと撫でて、
そう言った。

私は静かに頷いて、
風音の部屋をノックした。


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