戦場のガールズライフ～派遣社員奮闘編～

ハットリ君はさっきと同じように電気の白い光を頭の後ろに浴びながら、


「あれ、おかしいな。今日はイケると思ったのに」


「どこでそう思うわけ？」


「スカート履いてるのはＯＫサインだって言われた」


「誰に？」


「友だち。」


「あほか。」


んじゃ、もう絶対スカート履いてくるのやめよう。今、決めた。


ハットリ君は「おかしいなぁ」とぶつぶつ言いながら手を離してくれた。この押しの足りない所、もったいないと思う。もっと頑張ればいいのに。ま、頑張ってもダメな時はダメだけどさ。


私は頑張って腹筋に力を入れて起き上がると、鞄からポーチを取り出し、つけ睫毛用のケースに取ったばかりのつけ睫毛を入れた。


「何か飲む？」


「や、もう帰る」


ケータイで時間を確認したらもう１１時を過ぎていた。やっべ、こんな時間だよ。起こせよ、ハットリ君。