見えない忘れ物
あなたに出会ったのは中学校2年生の時だったね。―――


―チュンチュン

「お母さん!転校初日から遅刻なんてやだよ!」
「大丈夫よ~そんなに焦らなくても。」
「お母さんいつもそぉ言うんだもん!」

私、石川祐希。中学2年生になったばかり。
親の再婚で引っ越す事になった。
生まれてからずっと居た場所から離れるのはかなり淋しかったけど、親の幸せを願って我慢した。
自分で言うのもなんだが、親孝行してると思ってる。

「ゆうき!用意出来たから行くよ!」
「はーい!」
「!!ゆうき!そんなにスカート短くして!直してきなさい!」
「いいじゃんか!」
「良くない!」
「わかったよ!明日から直す!今日は時間無いから~!」
「もぉ~!」

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