秘密の恋
「 馬鹿龍耶‥ 」
そう呟く悠の声と、
「 やめてくれよ!! 」
明彦さんの悲痛な叫び声が重なった。
ガチャ
「 俺だって好きだったんだ‥。ずっとずっと好きだった‥‥やっと彼女になって‥‥奥さんって胸を張れたんだ‥‥ 」
「 も、も‥うっや‥ 」
「 気が付けば、龍耶くんと通じ合っていた‥、最初は仕返しのような気持ちだった‥、だけど‥‥だけど、悠が好きになった。誰よりも愛したいって思った。 」
「 離婚しましょうよ 」
正気を取り戻した光はそう言って離婚届を取り出した。
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閑散とした自分の部屋を、客観的に見ることしか出来なかった。
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