1st lovism




今は昼休み。



あたしはリサの机とピタッと引っ付けてお弁当広げ・・・



「あ……。」



・・・・ようとしたんだけど




「……ない」


「どしたの?」



かばんの中をいくら探しても、お弁当がない。



「忘れちゃった…お弁当」


「あら…」



リサは毎日、コンビニで購入したパンを持ってきている。


その中の一つ、メロンパンをあたしに差し出した



「ん。」


「えっ、いいよ!!あたし買ってくるから」



首を横にブンブン振って、カバンをがそごそと探り、中から財布を取り出した



「別にいいのにー。
……じゃ、待ってるね」



笑顔で手を振るリサ。


あたしはにっこり笑って教室を出た







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