プラスマイナス、
「べっ、べべ別に、そそういうわけじゃ…」
「えっ?」
しょんぼりと俯く紘奈の誤解を解きたくて言ったら声が裏返った。顔をあげた紘奈の目が僕を見ていて顔が熱くなるのを感じる。
僕の方が、もっともっと緊張してる。
「…その、呼び方…」
「へ?」
「“まさくん”って呼び方、やめてくれたら、寄り道してもいいよ…。もう、子供じゃないんだから」
紘奈は少し驚いた顔をしたけれど、少ししたら笑って公園に入っていった。
紘奈はブランコに腰掛け、空を仰ぎながら小さくゆらゆらと前後に揺れた。
僕もその隣のブランコに座り、揺れる紘奈を眺めた。
「うーん、じゃあなにがいっかなー。誠斗くん?まーくん?」
「普通に吉岡くんじゃダメなの?」
「わかった!じゃあよっしー!」
「却下」
満面の笑みで提案されたふざけたあだ名を一蹴すると、紘奈な頬を膨らませぶー垂れた。
「だって幼なじみなのに、吉岡くんなんてよそよそしい呼び方やだよ」