愛してるから関係ない!
一瞬拓也の表情がくもったのを、雪乃は見てしまった。


悪い事言ったかな?


そう思いながらも、まずは沙織にメールを打った。


拓也が歩き出したので後をついていく。


「先輩…私何か悪い事言っちゃいました?」


「えっ!あっごめん、ごめん。大丈夫だよ…」


携帯が鳴った。


《気をつけて帰ってね。熱下がったから。明日は行けると思う》


「拓也先輩!沙織熱下がったって。良かった~」


「そっかぁ~」


素っ気ない返事が返ってきた。


多分、大好きな沙織に会えなくて寂しいのだろうと雪乃は思った。
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