ゲート
とある近所の駄菓子屋で・・・
「ここのお菓子安いんだよ 
 結構お気に入りさ~」 

武が述べる

「この飴3円とか マジありえん!!」 

結構興奮しているようだ。
ここきたらいつもこんな感じなのか?

「こいつ いつもここ来ると
 妙にテンション上がるんです。
 楽しい奴ですよ。」

祐が淡々と述べた
どうやら二人は昔からの友達らしい この駄菓子屋も常連なのだろう
お菓子を見たりしていると 駄菓子屋のお爺さんが出てきた

「らっしゃい!今日も新鮮なものが揃ってるよ!」

   ・・・ここは寿司屋かっ  

「ねー おっさぁん 
 この子にあの話聞かせてあげてよ」 

武が言った
「お 新しい友達かい? よっしゃ
 おじさんが人肌脱いでやる」

話? 一体どんな話をするつもりなんだろう。
こう思ってるうちに
お爺さんがしゃべり始めた。

「ある所に一人の少年が居ました。
 その少年は《あいだ》や《穴》を
 くぐるのが好きでした
 その少年はいつでも電信棒と壁の
《あいだ》やトンネルなどを
 くぐっていました。ある日
 友達と遊んでいると、妙に
 気になる棒が二つ地面に
 突き刺さってました。
 その棒は御札などが張ってあり
 怪しい雰囲気を出していましたが、
 少年は気にせず 棒と棒の《間》を
 くぐった瞬間・・・


 ・・・姿がなくなりました。
 友達がびっくりして後を
 着いて行きましたが、何も起こりません
 友達が捜しても警察が捜しても
 見つかりませんでした。 その少年は
 異次元に行ったのだと科学者は言う・・・
 いや 巧妙な手口を使った人攫いだと
 警察は言う・・・
 だが同じように消える人が多々出るようになった
  人々は口をそろえて 天狗だ! 山神だ!
 そして今になってもこの辺りでは
 神隠しが起きているという。」
 

「どうだい?  面白かったかい?」

「え これで終わりなんですか?」

なんとなく聞いていたのでビックリした

「これは この地域の言い伝えなんだよ。
 信じて貰えないだろうが本当って話だ。」
 
 変な話だ 聞いたこともない と 
 考えながら駄菓子屋を出ることにした
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