†導かれる聖女†
「残念だな…
そいつは俺の契約者だ」
感情の無い声が私のすぐ後ろから聞こえた。
それから括り付けられていた十字架が崩れる。
宙に浮いた私を誰かが抱き上げた。
「……遅くなった」
見上げれば漆黒の髪と深紅の瞳……
「ヴァンパイアだーーっ!!!」
「聖女が吸血鬼と契約しただと!?
戯れ事を!!!!」
神官達が騒ぎ出す。
ヴァンパイアはそんな人間達を睨みつけた。
一気に静まり返る教会…