†導かれる聖女†
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「…んっ………」
瞼を揺らし、目を開ける。
私は宿のベッドの上にいた。
「…私……」
「目が覚めたか?」
ルークは心配そうに私の顔をのぞき込む。
「…大丈夫。それより…」
私は窓の外を見た。まだ漆黒にそまる闇夜は、私が眠ってからそう時間が経っていない事を教えてくれる。
「…行かなきゃ…
ルーク、アデルを止めよう」
そう言って立ち上がると、頭に痛みが走る。
グラッと傾いた私の体を、ルークが抱き留めた。
「まだ調子が悪いんだろ?
お前は此処にいろ」
ルークの言葉に首を振る。
「…私も行く。
ただ悪魔を倒すだけじゃ意味ないから…
歪んでしまったアデルの心も一緒に救わないと…」
これはアデルのお父さんとの約束だから…
「…わかった。
共に行く」
そして私達はアデルの血の匂いを辿り、大きな展望台の前に来た。