BOND
新学期が始まった。



まだまだ暑い日が続いている。




「越智!」




振り返ると、武藤くんが私のもとに駆け寄って来ていた。




「おはよ。」


「はよ。」




ニコッと笑う顔が眩しい。



二人で登校するの初めてかも。





「快様―――!!!」


「ちょっと!私が先!」



ダダダダダダ‥



って効果音がつきそうな感じで女子が駆け寄ってきて、武藤くんの周りは女、女、女。






ははは…




武藤くんって毎朝こんななのかな…。






武藤くんは笑顔で答えている。






王子だ‥。
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