BOND
俺は友の肩を抱き寄せ、防波堤に座った。




街灯が一つだけ。





でも友はこのくらいの明るさが一番落ち着くってよく言ってた。





「裕‥。」



「ん?」



「ここって暗いね。」



「えっ‥?」




友は俺を見て微笑んだ。





「友‥このくらいの明るさが一番落ち着くんじゃないのか?」



「いろんな色がない。」



「え?色?」



何のこと言ってんだ?




「赤、黄色、緑。‥色がない。」




海に、赤や黄色?




「あるのは黒だけ‥。」


「…友、何のこと言ってんだ?」


「…。」



友は寝転がり、空を仰いだ。
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