BOND
「あぁ。一緒に電車に乗って行っただろ?」


「…。」




俺の背中に嫌な汗が流れる。




「大阪‥。」




まずい。





記憶が戻ったら、友は俺のもんじゃなくなる。





「あー‥デートすっか!夜の海。好きだろ?」


「…。」


「ほら、今から行こう。」




俺は友の手を引いて家を後にした。






友は何も言わずついてくる。






俺は友の手をぎゅっと握り、歩き続けた。







互いに無言で海に着いた。






「寒くないか?」



「うん。」
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