BOND
「真面目なんだな。」




男の人はボソッと言って私に背を向けた。




「っ…。」




妙に腹が立つ。




「あの!外出してもいいってことですか!?」





私は手を止め、男の人のそばに立った。





「彼氏に会いたい?」


「もちろんです!」


「ふーん。」


「…。」




男の人は台本に視線を移した。





私の眉がピクッとなるのがわかった。






「彼氏浮気してたらどうする?」


「っ‥浮気するような人じゃありません!」






私は流しに向かった。





これ以上話してたら血圧上がるだけだわ。





“彼氏浮気してたらどうする?”





まさか。





快がそんなことするはずない。
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