BOND
裕の家に入り、私は立ち止まった。




「友。」




それ以上何も言わず私の手を引く裕。





裕の部屋に入ると、私の手を放し、私の肩に両手を乗せた。




「信じれなくてもいい。俺が好きなのは友だけだ。」



「…。」



「俺は別れたくない。」



「…。」




私は目を泳がせた。




どうしていいのかわからない。





「考えさせて…。」



「…わかった。」




裕は私から離れ、部屋を出て行った。




私は床にペタンと座りこんだ。






棚の上にずらりと並んだ香水。




ほんの少し前までは笑っていたのにね…。





どうしてこうなっちゃうの…。
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