BOND
昼休み


私たちはいつものように空き教室でお弁当を食べる。




「友ちゃん、彼氏と何かあった?」



吉瀬くんが普通に聞いてきた。



「あー‥ちょっと。でも大丈夫。」



「そっか…。」




吉瀬くんは罰が悪そうに武藤くんを見た。




武藤くんは誰とも目を合わせず、遠くを見ている。





「友、ほら、早く食べよう。」



明は空気を取り戻すように私に微笑んだ。



「う、うん。」


「友、今日もバイトでしょ?」


「うん。」


「武藤くん、ビシビシ扱いてね。」


「‥ん。」




武藤くんは無理に微笑んだ。




「ねぇ。さっきから、何?」


「なっ‥何が?」



明は私から目を逸らした。



「何か隠してる?」



いかにも空気がおかしい。
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