『交換ノート』



学校一ケバくてキモイ寐贇(みいん)に友達は居なかったが、彼女をいぢめる者も誰一人居なかった。
どんな格好をして学校へ行っても先生は何も言わない。寐贇は学校一可哀想な人間だった。それでもやはり、同情する者はいない。
彼女をいじめる者が居ないのには理由があった。


なにを隠そう寐贇の祖父はこの学校の理事長だった。
下手をすれば校外追放。
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