甘きゅん【完】
「やっ。
ちょっと待って!」


「だーかーらー。
柚月、何?…って…」


立ち上がりかけた颯斗の腕を掴んで揺らす。


「颯斗、あたしのものになって!!」


「――はぁ?」


とたん、細められる颯斗の大きな二重の目。


「柚月、それマジで言ってんの?」


眉間に寄せられるしわ。


「だって…
テレビの中の颯斗とか、嫌だもん」


唇をぷにっと突き出して、文句を言うようにぶつぶつ言うと――…
< 17 / 436 >

この作品をシェア

pagetop