何度も…何度でも君に恋をする
梅雨で天気が崩れる前に親睦を深めようって事なのか…。

私は今、学校遠足に向かってる。



バスの隣ではすやすやと可愛い寝息をたてた美桜。

私の肩にもたれ掛かりながら人形のような顔で眠ってる。


バスが揺れる度に美桜の髪からはイチゴの匂い。

私の席が男子だったら悶々としちゃうね、こりゃ…。





バスが向かう先は…










「おーい、みんな起きろー!!周りで起きてへん奴いたら起こしてやりー!」


先生の声で今日の目的地が近くなった事がわかる。

そう…今日の遠足場所。




フラワーパーク。

男子からはかなりブーイングが出てたけど、私は花とか好きだから単純に嬉しかった。


1組から順に入っていって私達4組のバスも駐車場に入っていく。

入口に花で作った“字”があったり、動物があったり。
外観からして可愛い。



「…ふぁああー……あれ?着いた?」

「あっ、今起こそうと思ったんやけど…見て見て!めっちゃ可愛い!!」


寝ぼけ顔の美桜を窓際に引っ張った。
私達がからちょうど見えた場所にはピンクや赤や黄色のチューリップが並んでる。

風と一緒にユラユラ揺れて、花達が挨拶してるみたい。


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