うしろ姿


「華ー耶ーー。」

「………」

「聞け、華耶!」


大声が私の耳に遅れて届く。

末期だ…。


「…香か……」

「なんか異様にテンション低いけど平気っすか?」

「ごめん、今日は保健室で寝てるから。」

「……わかった。」


せっかく学校に来たのに、香と一緒に居れないんじゃ意味がない。

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