うしろ姿



「っていうか私、後輩いないし…」

(※華耶たちは高1.)

「俺のこと知らないの?」

「う、うん。」

「本当に?」


ぷつっ、と私の頭のどこかが切れた。


「知らないって言ってんでしょ!
あんた耳、ないの?」


立っている男の子は、睨んだのにクスクスと笑っている。


不覚だけど、よく見るとかっこいい…気もする。

笑うと更にかっこい。


「……誰、ですか?」

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