うしろ姿


「………れ、い…」



私は、半分寝ててあやふやに呟いていた。



「伶じゃね―よ。」

と航が言っていたのを知るはずもなく、私は深い深い眠りへと堕ちていった。



私のことを呼んだのは誰?

そんなことも、知らないまま、私は、どんどん堕ちていく。




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