あのゴールまで〜はじまり〜
「続いてトラック競技は共通男子110メートルハードルです」
放送がはいる。
ハードルの一組目に男子部長がでる。
応援してから流しにいこう。
「On your mark・・・」
この一言で一瞬で静かになる。
句実先輩が言っていたけど、
これは日本語でいちについて、
らしい。
大会はほぼイングリッシュコールらしい。
「SET・・・」
ドキドキする。
パーンという号砲。
「部長ファイトー!!」
私は声を張り上げる。
わ、今一位走ってる!
フィニッシュ!
「ただいまの一位のタイム、
15秒96。」
一瞬、うちの部がシーンとなった。
「よっしゃぁ!!」
一人が声をあげた。
それがきっかけでザワザワしはじめた。
部長は15秒台まだが出せてなかったらしい。
でも、今3年のデビュー戦で自己新がでたため、今皆が喜んでいると私は直感で感じた。