いつか君を忘れるまで
「だから、合コンへ行きませんか!?」

やけに力を込めて言う手塚に、俺は首を傾げた。

しかし、その表情は真剣そのもの。
冗談ではない様だ。

「ちょっと待て。何で、急に合コンの話に飛ぶんだ?」

俺は、理解出来ないと言わんばかりに頭を抱えた。

「失恋の傷を癒すのは、新しい恋ですよ。だから、合コンに行きましょう!」

手塚は、拳をぎゅっと握りしめた。

新しい出会いの場が欲しいのは分かる。
だが、俺まで巻き込むのは正直やめて欲しかった。
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