天使のキス。



…って。


前言、撤回してもいいですか?


だって、この男――…。


「愛里さぁ?
つまんないんだよね?
服の上からエプロンつけても」


キッチンに立つあたしの横にやってきて、あたしのエプロン姿をじろじろじろじろ眺めまわす。


「ちょっと!
あんまり見ないでよね。
その前に包丁使ってるから危ないでしょ―っ!!」


そう注意してるのに、ふむふむとあたしを値踏みするようなまなざしを止めず、


「愛里でも。
いけると思うんだよね。
裸にエプロンなら。
ほら、やってみ」


あたしの服をツンツン引っ張る。
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