天使のキス。
ぎゃ―っ。
目の錯覚じゃない!
空耳じゃないっ!!!


悪魔がいるっ!!
天使の面した悪魔がいるっ!!


突き飛ばされて後ろの壁に激突したままへばりつくあたしを振り返り、部屋に一歩足を踏み入れた悠くんは、生意気そうに腕を組みながらあたしを振り返った。


もちろん、斜め上から見下ろすように。


「マジかよ。
こんな狭い部屋におまえと二人?
ありえねえ。
しかも、おまえ色気ねーし。
ホントに春から高校生?」


――はい!?

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