天使のキス。
壁にべったりと背中をくっつけて、騙された恨みでぶるぶる震えるあたしの前。


「はぁ―っ」


嫌味なほど大きなため息をついて、ニセ天使はあたしのベッドにどかりと荷物を置いた。


「せめーバゲージラック!」


…って!?
あほ―っ!!


「そこは、あたしのベッド!!」


なにがバゲージラックだ。
それは荷物置きの台じゃない!


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