天使のキス。
“待ってねぇよ”


その思いながらも――…


パカっとケータイを開くと


『あさってから親睦旅行だから、友達と服買いに行ってくる♪』


そんな文字が画面上に躍っていた。


“♪マークばっかりウザイんだよ”


ケータイに向かって悪態をつきつつも、愛里から♪メールが届くたびに、確実にオレの機嫌は悪くなっていった。

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